インドは宗教的に非常に多様な国であり、いくつかの主要な宗教が存在します。最も一般的な宗教はヒンドゥー教で、インドの人口の約80%が信仰しています。他にも、イスラム教、キリスト教、シク教、仏教、ジャイナ教などがインドで信仰されています。多くのインド人がこれらの宗教の独自の信仰と慣習を尊重し、宗教的な共存が実現されています。
日本人は無宗教が多いように、各国で習慣と宗教は違います。
インドはヒンドゥー教が80%以上を占めている国のようです。
インド人がベジタリアンが多い気がするのはなぜ?
ヒンドゥー教の信者には食に関するいくつかの制限がありますが、それらは地域、カースト、家庭の慣習によって異なります。以下は、一般的な食の制限の例です。
- 牛肉:ヒンドゥー教では、牛は聖なる動物とされており、多くの信者は牛肉を食べることを避けます。
- 肉類:多くのヒンドゥー教徒はベジタリアンです。このため、鳥肉、魚、その他の肉類を食べないことが一般的です。ただし、すべてのヒンドゥー教徒がベジタリアンではないため、個人の選択や地域によっては肉を食べる信者もいます。
- アルコール:一部のヒンドゥー教徒は宗教的な理由からアルコールを避けますが、これも個人や家庭によって異なります。
実際には、インドは非常に多様な国であり、ヒンドゥー教徒の食習慣もさまざまです。信仰やカースト、地域によっては、これらの制限が厳格に守られることもあれば、緩やかに守られることもあります。
ヒンドゥー教は牛を食べないようです。
ちなみに、彼らの信奉するマヌ法典では鳥、豚、魚、そしてラクダ以外の家畜を食べることを禁じているが、牛肉を食べることを特に厳しく禁止している訳ではない様です。
インドの牛を食べない理由を地形的に考える
インドは多様な地形を持っており、広大な平野、山岳地帯、高原、砂漠、沿岸地域があります。気候も様々で、熱帯気候、亜熱帯気候、温帯気候が広がっています。ヒンズー教の最古の聖典、リグ・ヴェーダーは紀元前1800年頃、北インドに居住していた牛を飼う農耕民、ヴェーダー人の神々に対する讃歌です。彼らは宗教儀礼として牛を犠牲に捧げていたが、やがて農耕をするようになると牛を殺して捧げることを止めて、ミルクを供物にするように変わった。
インド人にとって雌牛はミルクを与えてくれるだけでなく、農耕に役立つ友達なのであり、ほかの動物で代えることができない。山羊、羊、豚は体格が小さく、力が弱いから農耕に仕えない。ラクダは雨期の泥田での農耕に使えず、馬やろば は草や藁を多く食べ、家庭のごみでは飼えない。牛は今でもインドの気候と土壌に適したもっとも有用な農耕用動物なのである。
乾燥地域では豚を食事の制限を行っていることが多い。
これは、豚は穀物を食べて育つ理由が存在しており、他の家畜と違って人間と同じ物を食べてします。
衛星的にも問題があり、火を通さないと食べれない。
この辺の気候と、地形、そして宗教がかわるのが世界各地の文化を知る上で面白い点だとおもう。
カーストと宗教が入り混じった価値観
インドの宗教とカーストによって、食に関する制限や慣習がさまざまです。以下は、インドの主要な宗教とカーストによる食の制限や慣習の違いの概要です。
ちなみにインドのカースト制度についてはこちら
- ヒンドゥー教: カースト制度が存在し、それぞれのカーストによって食に関する制限が異なります。一般的には、ブラーフマン(司祭階級)は厳格なベジタリアンであることが多く、肉類やアルコールを避けます。しかし、カシャトリヤ(戦士階級)やヴァイシャ(商人階級)、シュードラ(労働者階級)は、地域や家庭の慣習によって肉類やアルコールを摂取することがあります。
- イスラム教: イスラム教徒はハラール(イスラム教の教えに従って調理された食品)の食品のみを摂取します。豚肉やアルコールは禁止されており、肉類は特定の方法で屠殺される必要があります。
- シク教: シク教徒は一般的に肉類を食べることができますが、カラール・メート(残酷な方法で屠殺された動物の肉)は禁止されています。また、アルコールやタバコも避けることが奨励されています。
- 仏教: 仏教徒は、非暴力と慈悲の教えに従い、ベジタリアンであることが推奨されていますが、全ての仏教徒がベジタリアンではありません。また、アルコールや薬物の摂取も避けることが奨励されています。
- ジャイナ教: ジャイナ教徒は厳格なベジタリアンであり、非暴力と自然への敬意を重視しています。そのため、彼らは肉類や卵のほか、根菜類(ジャガイモ、ニンジン、タマネギなど)も避けます。これは、根菜類を収穫する際に生き物が傷つく可能性があるためです。
これらの宗教やカーストによる食の制限は、地域や家庭の慣習、個人の信仰や選択によって異なることに注意してください。インドは多様性に富んでおり、食文化もその多様性が反映されています。都市部や若い世代では、宗教やカーストに基づく食の制限が徐々に緩和されている傾向もあります。
上位カーストになればなるほど、宗教の教典を重んじる傾向があるのかもしれないですね。
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